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トップ>ペット法務/16.ペットの里親トラブル




(16)ペットの里親判例

(16-1) 【大阪地判平18.9.6】  55万円
猫の里親を探すボランティア活動をしていた団体から、加害の意思を持って猫を数匹譲り受けた者が、その後ボランティア団体の8名から、総額550万円の慰謝料を請求された。猫を適切に飼育する意思が全くないにもかかわらず、里親として猫を飼育する等虚偽の事実を告げ、猫を詐取したものであり、保護した猫を幸せにしてやりたいというボランティアの純粋な心情が踏みにじられ、深く心を傷つけられたとして、この団体の8名に総額55万円の慰謝料を払うよう命じた。

(16-2) 【大阪地判平28.9.2】愛犬返還請求事件(請求棄却)
堺市在住の老夫婦(共に75才)が、愛犬チワワ(1才)を終生飼養するのは無理があると大学生の孫に勧められ、インターネットのペット里親サイトで、里親を募集したところ、一人応募があり、よろしくお願いしますと犬を里親に引き渡した。この時、ベッド、服、散歩紐、血統書等すべて無償で里親に渡し、夫婦は泣きながら犬に永遠の別れを告げた。しかし、孫の勧めに従って犬を手放した婆さんが、犬がいなくなって寂しくなり、爺さんに犬を取り戻してくれと言い出した。二人はタクシーで里親宅に出向き、犬を返してもらえないかと切り出すも、すっかり里親家族になついた犬を手放すはずもなく、交渉は不調に終わった。しばらくして、老夫婦は弁護士同伴で再度里親宅に出向き、犬を売ってくれないかと交渉するも、一億円でも売らないと断られると、弁護士に諭された夫婦はあきらめて帰った。しかし、諦めきれない老夫婦は、カネ次第で誰の弁護でもするという悪徳弁護士を探し出し、里親のもとに「愛犬を返還せよ」という訴状が届いた。「平成28年(ワ)84号 愛犬返還請求事件」には「訴額160万円」と記載された原告訴訟代理人弁護士金井塚康弘の判が押してある。返還を求める犬の買値が20万円では弁護士費用の計算がしづらいので、8倍ほどに増やしたのかと思うが、趣旨は「1週間の預託条件であったのに、里親は永久譲渡と勘違いして返還しない、愛犬の返還を求める」というものだ。預託だったと主張すれば取り戻せると悪知恵を授けたのもこの悪徳弁護士だろう。証人喚問された爺さんが「自分は明日から2−3週間入院するので、1週間ほど試しに里親に出しただけで、譲渡したのではない。」と証言したが、「不自然というほかない」と、嘘が裁判官に見破られた。1週間試しに預託しただけと主張しながら、血統書も里親に渡しているのはなぜか、裁判官に問われて、「そんなもの必要ならいくらでも再発行してもらえる」と爺さんは居直ったが、「一時的に預けるつもりであったのであれば、血統書を里親に渡す必要は全くないと言わざるを得ない」と裁判官に反論された。「原告が被告に本件犬の血統書を渡したということは、本件犬について、原告が被告に譲渡する意思であったことを示すとするのが自然かつ合理的である。」と裁判官は述べ、原告の請求を棄却した。(それでもなお愛犬を取り戻そうと、老夫婦と金井塚弁護士は大阪高裁に控訴したが、途中で爺さんが亡くなったため、同弁護士は控訴を取り下げ、大阪地裁判決が確定した)